2013年12月29日日曜日

クリスマスプレゼントゲーム

みなさま、遅ればせながらメリークリスマス♡
楽しいクリスマスをお過ごしになられたかしら?

聖ルチア祭のコーラス 光と闇の使い方が本当に上手なスウェーデン


ぱっと見、これと言って際立った取り柄がないようなスウェーデンですが(失礼すぎw)、12月の聖ルチア祭からクリスマスにかけての沈黙を伴う美しさ、崇高さだけは他の国と比べても負けず劣らず。
普段は個人的にはあまりしっくりこないこの国独特の「慎ましやかさ」が最大限に発揮されて、そうじゃないあたしみたいなものにも「慎ましやかさこそ最大の美徳である」と思わせる説得力あります。(1月になったらまた気が変わるw)

が、今年のクリスマスで、慎ましやかであるはずのスウェーデン人が我を忘れて取り乱した場面を垣間みてしまったw

それはこの10年ぐらいスウェーデンのクリスマスパーティの時にするのが定番になっているらしい
「クリスマスプレゼントゲーム」
をヨーゲンの家族たちとやっている時のことよ。

このゲームのルールを簡単に説明しておく(知ってる人は無視してね)。

おのおのが安価なプレゼントを3つ用意してその中身が判らないようにラッピングする。
それら3つのプレゼントを大きいテーブルの中央に置く(この時は16人で合計48個のプレゼントがテーブルにのった)。
サイコロを用意し、一人ずつ代わりばんこに振っていく。
さいの目が「1」か「6」が出たときのみパイルの中からプレゼントを一つ取ることができる。
一回サイコロを振って「1」と「6」が出なくても左隣の人に渡す。
それをテーブルの上のプレゼントがなくなるまで続ける。
それがなくなったらその中の誰かが(誰でもいい)がストップウォッチ(ケータイについてる)を用意して15分カウントする。
その15分の間、また同じようにサイコロを次々振るのであるが、その時に「1」か「6」を出した人は他人が既に獲得したプレゼントの中から奪うことができる。
15分経ったところで終了。
最初の段階で沢山プレゼントを獲得していても、その15分の間に他の人からプレゼントを奪われる可能性があるのだ。

「ちきしょう!なんでそれ盗っちゃうんだよっ!」
「さっきあたしから奪ったその封筒返せっ!」
「お兄ちゃん、いつもあたしから盗っちゃうじゃんっ! 去年も一昨年もっ!」
「なんで1も6も出ないんだよっ!ク◯!」
「早くサイコロ振れよっ!!!」

今回は謎の封筒が用意されてて、その中身は「1000クローナ」という噂を誰かがまことしやかに流布しちゃったもんだから、さー大変w
その封筒をめぐり血で血を洗う奪い合いになって(がはは)、危うくこの一家の終焉を見るところだったw 


ちなみにアネットのお母さん(右手前でプレゼントをかき集めてるご婦人)が連続して「1」と「6」を出したため(一人振った回数が合計で20回ぐらい、その20回の間14回が「1」と「6」だったwww)一人勝ちになってしまった。
こういう時「こんなにツイてるなんて、この人は人生で持ち得る運を全部使い果たしてしまってないか」と思うのが日本人だ。(宝くじ当たった人の家は没落する、みたいなやつ)
こないだ「怒り新党」で「誰かにラッキーなことが起こると『こんなところで運を使い果たしたらダメよ』とか言う人が嫌い」と言うてたけど、あたしも嫌いである。
運がいい人はいつでもいいのであって、人の幸運度の絶対数なぞ決まっていない。
またその反対も、その中間もある、と思っている。
現にアネットのお母さんが言うには「今までの人生でラッキーな事しかなかった。良い子供にも良い孫にもめぐまれた。そして70歳で彼氏もできた♡」らしい。
ラッキーがアンラッキーかは自分で決めるものよっ!( 誰か風w)

ところで、あれだけ奪い合いになった「1000クローナ入り封筒」であったが、実のところ中身はスクラッチ式の宝くじで、スカであった、とさ。
ちゃんちゃん♪ Ω\ζ゜)ちーん

是非みなさんもこのゲームしてみてちょうだい。


2013年12月20日金曜日

すごい誕生日だった (3)

ミラノ中央駅・・・ホッとする

ということで、あたしの誕生日ウィークinイタリアはミラノで終わりでした。
ローマやパドヴァで楽しい時間を過ごしていると「夕焼け小焼け」のメロディーが聞こえてきたような気がして、淋しいような、でもどこかほっとしたような気分でミラノへ帰りました。

帰りました・・・。

住んでもいないのに「帰る」という気にさせてくれるミラノ。
イタリアの人達に言わせると「ミラノはさして何もないくせにプライドだけが高い街」らしいのだが、あたしゃやはりミラノが一番ホッとする。まるで自分の懐にスルリと入ってくるような、居心地の良い街だわ。
「イタリアにしては排他的でアンフレンドリーな人達」も実にしっくり来る。イギリスやスウェーデンに比べると『アンフレンドリー』の定義もかなり変わってくるからおもろい。
これしきでアンフレンドリーとは、という気分だわよ。

この霧がなんとも言えず淋しくて良い感じ

ジョヴァンニに「もう40越えてるんだから誕生日は地味なものにしたほうがいい」と頼んでへんのに勝手に決められ(爆)近所にある大好きなトラットリアに行って、イタリアに住んでいたら皆さんが日常召し上がってるようなものをいただいて、最後にジョが「誕生日だからグラッパもう一杯飲んでいいし、ドルチェも頼んでいいよ。」なんてけなげなこと言てくれっちゃって・・・あぁ、最高(に気を使わなかった理想)の誕生日でした。
みなさんの理想の誕生日のあり方って、どんなんでしょうか?

こんなあたくしごときの為に・・・今回イタリアでお会いした皆々様いろいろ親切にしてくださって本当にありがとう♡

I was born this way, hey, I was born this way, hey! I'm on the right track, baby, I was born this way, hey!
と、思い直した旅でした。(意味不w)

ということで、短めに終っておくわ。
だって・・・来月も多分行くから・・・Ω\ζ゜)ちーん


Casa-Museo Boschi di Stefano
イタリアの現代美術を収集していた元お金持ちのアパートメントを改装した美術館
泣く子も黙る1824年創業の老舗中の老舗のお菓子屋兼バール



2013年12月19日木曜日

すごい誕生日だった(2)



永遠の都ローマにいながら、パンテオンもピアッツァ・ナヴォーナもコンドッティ通りもそこそこに、今回のメインイベントの一つであるパドヴァに向かった。
ヴェネチアにも近い北イタリアの古都パドヴァにあたしの大学時代の先輩であり、現在はソプラノ歌手として内外でご活躍されてるBやんを訪ねるためだ。
じつは、Bやんのことは大学時代には存じ上げず、直接はなんと偶然にツイッターで繋がったのだった。


人がごった返すパドヴァの駅に迎えにきて下さってたBやんは、あたしがツイッターやら度々いただいたメールから得た印象と1㎜とも違わないお人柄で、その寸分違わなさに返っておののいてしまった。
会った3秒後から「いやだ、久しぶり♡元気してたぁ?」って言ってしまうような気分にさせられる人だ。


チキンのパテのパスタ

アメリカの大学院に行った時に、日本の他の音大からやってきてるみなさんの性格の悪さ・・・人一倍大きい野心違和感を抱きながらも、そのまんまそのレールに乗せられそうになって、中途半端なまま今にいたっていたのだけど、そんな虚構のレールからすとんと下ろしてくれるようなほんわかとした癒しのパワーがあるのよ、Bやんには。
と、書いたけどそれはあたしが勝手に感じたことであって、Bやんとは始終関西弁での浪花おばちゃん的な会話だった(関西弁との人とは関西弁で喋らはるんやって)。がははは。
普段はスウェーデンの闇の中に籠っているからであろうか(爆)、Bやんに(パユさまにも)いつも食わしてもらってない狼みたいにノンストップで喋ってしまったかもしれないわ。
今思い出すと恥ずかしい。
音楽教師と生徒のあり方なんていう真面目な話なども織り交ぜながらこの学術都市パドヴァをてくてくと歩きまわる。
ジョットの最高傑作であるキリストの生涯が描かれたスクロヴェーニ礼拝堂に二人で向かうも聖アントニオの舌と下あごが祭られてるSant'Antonio da Padova聖堂に行っても、イタリア一大きな広場Prato della Velleに行っても、同じ大学の先輩とこういう形で巡り会い、彼女が20年近く住んでる街を歩いてるって事実のほうに感動して、あんまり見てへんかった。ごめw しかも写真もあんまり撮らなかった。涙。
こういう出会いはあるべきしてあるのだろうけど、やはり奇跡を感じずにはいられない。
ただ、ランチを食べてる時だけは集中した・・・。Ω\ζ゜)ちーん

っていうか、パドヴァは形容できないほど綺麗かつ清潔、そして何よりも学生が多く活気のある街です。
須賀敦子みたいに街と向き合いたかったら独りでどうぞw



パドヴァのシニョーレ。毛皮なのになぜかバッグはコンバースw


その後、日帰りするつもりだったにもかかわらず喋り足りないあたしは、電車のチケットを放棄してまでBやんの家に泊まることにしてしまった。
大人しいピアニスト=指揮者のご主人と、Bやん、そしてBやん夫婦が飼ったばっかりの白いワン子ユキちゃんとのディナーだった。あまり人馴れしてないユキちゃんはあたしに始終いちゃもん付けてたけど、ワンコGスポット(耳の後ろ)を攻撃してたら最後には慣れてきたわ(が、次の日にはまた他人にw瑠璃の島かっ)。
そのテーブルで頂いたスペッツァティーノやおぜんざいと言い、まるで普段二人でもこうしてるんだろうと思わせる彼らのおもてなしのわざとらしくなさと言い、久しぶりに押し付けがましくない「真心」に触れた気分で、最高のバースディとなりました。
ハッピーバースデーtoミー!!!(ふたたびウザい)

(っていうか、音大の後輩とは言え知らないあたしを泊めるなんてww あたしの言うことが全部作り事で実は強盗だったらどないすんのよ・・・って泊めてもらいながら彼女とご主人の人の良さをちょっと心配するあたしww 次の日にまったくの別人のホンモノの「まぁちゃん」が『一日遅れちゃってごめんねーっ』って来たらどうすんのよ。がはははは。)

スペッツァティーノ


夕暮れ時にBやんとゆきちゃんつれてお散歩に行きました。
外に出てみたら、そこはあたしの知らないガリレオ・ガリレイが闊歩したであろうパドヴァではもはやなく、夕日の沈みそうな懐かしい東村山だった。

一瞬東村山かと見まごうた

次の日の朝(あたしの誕生日の12月6日でした)、肌にまとわりつくような寒さで、気温はマイナス3℃とかだったけど、電車が発車するまでホームで見送ってくださったBやん、今こうやって思い出しても涙出る。
パユさまにおごってもらったランチが霞の向こうに追いやられたパドヴァだった。

また会う日まで♡

が、あたしの誕生日ウィークはまだまだミラノで続く。がははははは。

ゆきちゃん

2013年12月10日火曜日

すごい誕生日だった(1)



ストラスブールの音楽院でフルートの教授をしているマリオ・カローリが
「12月のあたまにローマでテレマンの講習会兼コンサートするから興味があるなら来れば?」
とのメールがあったのは1ヶ月前。
誕生日の週だったけど、マリオには長らく会ってないし、ローマもご無沙汰だし、エアチケットは安いし、丁度うちのおさーんは出張だし、それにべつにもう誕生日なんてどうでもいいし、ということで独りで行く事にしました。
が、この講習会、開けてみたらマリオとフルート界のプリンス、エマニュエル・パユさまとの合同レクチャーだった。
当初世界のパユの演奏に触れることができるということ、しかも近しい友達がパユと講習会するって想像するだけでドキドキだったけど、講習会で披露した二人の筆舌しがたい演奏の素晴らしさと日本人には到底真似できることができないであろうバロック(テレマン)のまるで天国に連れて来られたような錯覚に貶められる歌い回しに心底感服して、ドキドキなんかどっかに行っちゃった。
聖人たちが小さめの会場を埋め尽くした民衆の前でお説教しているような、そんな崇高な雰囲気すら漂っていました。

コンサートの後、「お疲れさま。すごい良かったわぁ(涙)。忙しいだろうから後でホテルから連絡するわよ。じゃぁね。」と大勢のファンからサイン攻めの刑に合ってるマリオに言うたら、
「あんたっ!!!帰る気?!これからエマヌエルとランチするから、あんたも来なさいっ!」と腕を掴まれた。パユさまとランチなんて考えただけでお◯◯が股ぐらからどっかへお出かけしちゃうぐらい緊張しちゃうw

おっかなびっくりフルート界のプリンスパユさまと対面してみるとプリンスの時代をとっくに通りこした風格の帝王が座っていた。
腰の低い気さくなお人柄で笑顔の愛くるしい人ではあるが、大音楽家に会った瞬間にいつも感じる他を寄せ付けないような精神性を持ち合わせた人だ、と瞬時に思った。
その後2時間、あたしパユさまとマリオ相手に場末のバーのママみたいに喋り過ぎたんじゃないかと今になってすごい心配ww
音楽のことや最近の多忙な生活のことなど興味深いことをいろいろ聞かせて下さったけど、ここでは書けないわぁっ。がははは。
初対面で「君、韓国の俳優さん?あのカンナムスタイルの人みたい。すごいオーラ。目立つだろうから強盗しないほうがいいよ。」って言われたの、褒めとんのかけなしとんのかわからんけどあたしの墓碑に刻みたいww
しかもあたしったらパユさまに「あなた、どこにお住まいでいらっしゃるの?」なんて大バカな質問。クラシック界ではパユさまがソロイストだけでなく泣く子がもっと泣いちゃうベルリンフィルのプリンシパルであることなんて常識も常識、大常識なのに、すっかりそのこと忘れてて・・・。しかも殊勝にもパユさま、アホに諭すみたいに「今は仕事でベルリンに住んでるんです。」だって。可愛い。
しかも、パユさまランチおごってくれた(もっと食えば良かったw)・・・(;´༎ຶД༎ຶ`)
いやぁぁぁん。ハッピーバースデーtoミーーーーーっ!!!(絶叫)

そういう個人的な出会いにもお話出来たことにも感動したけど、やはりマリオとパユのあのフルート(かなんだかもう判らない、楽器を超越した)の音とその音楽作りのほうが今でも強烈に心に残ってる。小鳥が葉を咥えて木の上から緩やかに下降したり、また空気を微かに揺らしながら去っていくような、まるで現世にいるのかいないのかわからなくなるような時間だった。
フルートという以前はあまり好きではなかった楽器を好きにさせてくれたマリオと、それを確実なものにしてくれたパユさまとテレマンに感謝しつつ。
あぁ、マリオ、会った時からその彼の持つオーラから大物になるとは思ってたけど、パユとデュエット+講習会するほど大物になるとは。
非常に感慨深い。

最高の誕生日プレゼントでした。

その後1日ローマに滞在していたのにぼーっとしてしまってまったく何をしたのか覚えていない感じではあった。
この「Centrale Montemartini」という元の電力プラントを美術館に改装してあるとこに行ったのだけは覚えてる。

と、書いたけど、イタリアでの最高の誕生日はまだまだ続く・・・。
(自分をもり立てすぎて、読み手をシラケさせるブログ)