2014年8月22日金曜日

Journey to Italy 2014 (10): Villa d'Este

ジャーニーtoイタリー2014年の最終回です。
最後まで目ぇチカチカさせながら読んでくださってありがとうっ!
たくさんの方に読んでいただいて、書いた本人ビックリしてます。
人気ブログ登録するべき?がははは。



さて・・・。
地震の街、ラクイラでどーーーーーーんと落ち込んだあたしたち。
高速道路ではムッツリ押し黙ったままだった。

が、「ティヴォリはこの出口」っていう標識を見た瞬間「ティヴォリのエステ荘に連れてって!!!(原田◯世風)」と叫んだのであった。
噴水で誉れ高いルネッサンスのヴィラ「エステ荘」でこの旅をしめる事にした。
コモ湖のエステ荘(☜クリック)何度も行ったけど(おほーほーほー)、こちらの本家本元には行った事なかったの。

ところでみなさん、リスト作曲の「エステ荘の噴水(巡礼の年第3年)」って曲ご存知?
日本の音大時代、この曲をレッスンの受けてる子が師事していた先生からあたしの目の前で
「これはイタリアにあるエステ荘っていう貴族の別荘にある噴水を模した曲なのよ。あなたエステ荘の噴水見た事ある?写真ぐらいは見ておきなさいね。」って目の前で言われてたの覚えてる。
でもこのエステ荘の噴水、行かれた事ある方は知っていると思うけど、写真なんかでは到底言い尽くせない圧倒的な凄みがあるのよ。
庭にある一つの噴水が優雅で素晴らしいのかと想像してたら、とんでもない。
優雅どころか、庭のいたるところから水がだーーーーーーっ!!!っと垂れ流し状態で出てるの。
ジョが何言ってんのか聞こえないぐらいの轟音が広大な庭中に鳴り響いていた。
すごい高さまで消防車みたいに吹き上げてるのもあれば、カーテンみたいな滝のもあり、影に隠れた小さいのあり、オルガン付きのあり、洞窟あり・・・。

巡礼の年というそのタイトルも厳かな曲集の中の一曲で、美しい女性ピアニストが良くお弾きになるので勝手にフェミニンなイメージがあったけど、本物はその曲のイメージとちょっと違った奔放で男性的なものだった。
例えは悪いけど、可愛らしいしょんべん小僧見に来たつもりが、行ってみたら100人の美しい男性が一斉に笑いながら放◯してる感じよ(私感ですw)。
その広壮さだけじゃない、これでもかというぐらいの精神の開放感よ。

「こんなにたくさん噴水があってしかも隠れる場所もあって・・・。絶対にそのあたりで官能的なことしてたよね。うふふふ。」

「・・・・当たり前でしょ。それしないでほかに何するの?いい年ぶっこいて子供みたいなこと言うなー。」

なんて会話ありーの。

昔の貴族は逢い引きの後はその庭のそこかしこから出てる水でちょちょっと部分的に洗浄して、何食わぬ顔して屋敷にもどって舞踏会していたのであろう・・・な。
西洋のエロスは結構判りやすいのであったw
Ω\ζ゜)ちーん

ルネッサンスの人は口では言わずともいろいろ想像させるから素晴らしいのよ


前回のブログから引き続き言わせてもらうけど「本当のことは行ってみないとわからない」もんだわよ。

ラクイラでどーんと来てたのに、ちょっと元気になった・・・の通り越して、いやだ、あれぇぇぇ。

し〜ん。

大体クラシック音楽って(たとえそれが表題があったとしても)、「噴水を模した曲」みたいに表層的な言葉で簡単に言い表せるものではない(誰が聞いても噴水みたいな曲ってわかる)。
大作曲家が作品の中に密かに込めているものと(思われるものと)、ちっぽけすぎる自分の感覚がちょっとでも合った時ほど嬉しいものはない。
が、この心の中にぽっと灯るような感覚はもちろん言葉では表せない。
ちなみにラヴェルはこの「エステ荘の噴水」を模して「水の戯れ」という曲を書いたが、それにはエステ荘とは違う種類の色の水が描かれているけど、それが何なのか、渋沢龍彦じゃないので、さらにもちろん言葉では表せないww
言葉にできないから音楽なのだ。うん。
是非聞いてみて♡


今回のジャーニーではイタリアという結構知っていたはずの国の、洗練された都会にはないつつましやかな側面やら、とてつもなく深刻な一部分も垣間みれたのが何よりもの思い出です。
金満的でファビュラスなミラノのモンテナポレオーネや美味しい食べ物だけじゃなく、「どげんかせんといかん」ところはこの国には沢山あるのね。
どの国も同じでありんす。

1週間も一緒にあたしみたいなもんと旅をしたくれたジョの、今まで知らなかった部分(性格よっ!!!)も発見したのもビックリ。
20年も知ってるのに(吐)。
友人と旅をしてみると、その人のいつもと違った一面が思わぬところで抽出されるから面白いねー。
それが今回みたいに素敵な部分だけ浮き立つようだったら儲けもんだけど。
(だから成田離婚もあるんだわねー。海外に行く前にまず国内旅行しなー。)
そんなジョは最近毎日のようにイタリアからテクストしてきて「あの旅を思い出すと泣けてきちゃう」って言う。
あぁ、よろしかったことで 〜〜〜〜〜(/ ̄▽)/ 〜ф"


もしかしたら今回の旅で一番の収穫は、イタリアやジョの良さだけではなくスウェーデンの良さすらもちょっと判ったことかも・・・。
「どけんかせんといかん」部分が表立って一切見えないスウェーデンって、ある意味すごくない?!(食べ物ぐらいか・・・し〜ん)

あぁ、旅はするもんである。



夕陽がおちる。エステ荘の噴水の最後の8小節のイメージ・・・

あたしはこのクラウディオ・アラウの弾くエステ荘(☜クリック)が一番好き。
言えばミスが多少あるかもだけど、それでも大好き。
1音1音くっきり弾かれた音符が人間の脳が解析できるぐらいの優しいスピードで断続的にやってくる。
これぞ水。これぞハンマークラヴィーア。
アラウはゆっくり過ぎて嫌い、などとのたまうやつらは野暮の骨頂です。

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