2014年3月29日土曜日

やさぐれるあたし

ニューヨーク時代にアッパーイーストサイドに住んでいる、金持ちに「超┣゙」がつくような方達の御子息御令嬢を教えていた。
皆さん生徒を紹介して下さったり、パーティでピアノ弾くお仕事を下さったり(そのギャラの額がビックリなんだけど)本当に良くしてもらった。ニューヨーク(アメリカ)のお金持ちって今思うと本当に寛容なのよっ。アメリカにいた時にあたしが提示したレッスン代に対して「高いから安くしろ」とか言ってきた人一人もいないんだからっ。
金持ちって本来、あああるべきだわよ。と、ここの金持ちたちに言いたい。

閑話休題。

ご主人がどこぞの銀行の重役のご令息を教えてたんだけど、その方のお宅にお邪魔したらリビングにクルクル廻るセキュリティカメラが付いていたの。
「これ、セキュリティー用?」って聞いたら、
「そうよ。パーティをした後で銀製品とか調度品がなくなってる事が多々あるのよ。あたしの友達でそれがイヤだから絶対家でパーティしない人いるわよ。彼女のお友達が彼女のもの盗んでたんですって。ちなみにそのヤってた方も大金持ちなのよ。誰に盗癖があるかなんて判らないからねぇ。」なんて言う。
リッチな人の家ってだいたいにおいて非常にアクセスしやすいところに高級品が無防備に置いてあるもんなーっ。
うちになんて高級品なんていわれるもんはとりあえずピアノぐらいしかないからそんなこと露にも考えなかったけど、こないだうちでパーティをした時にそれがあたしの身に初めて起こって例えようもないショックを受けている。
うちのおさーんが非常に大事にしてた彼の母親の形見で、アンティークのアイスクリームスクープを誰かにヤられた。
確実にヤられた。
おさーんと思いつく所を血眼になってしらみつぶしでさがして、さらには外にあるゴミ置き場も靴箱の裏まで見たのに結局出てこず。
パーティで使った後洗って乾かしたとこまでは覚えてるんだけど、その後そこから引き出しに入れた記憶がないのよ。
あぁ、思い出深いアイスクリームスクープ盗まれたのも悔しいが、それがこの平和なスウェーデンで起こった、しかもみなさん全然そういうことやらなさそうな、虫も殺せぬ顔されてるのに、ってところがそら恐ろしい。

カメラを付けるお金のないあたしたちは「あまりよく知らない人達をうちに呼ぶのやめようね。言われてみたらここにいる皆さんのこと極少人数を除いてあまり知らないし。」という極めて悲しい決断を下しました。
その来た方達のなかに「ねぇ、ちょっとぉ、うちのアイスクリームスクープあんた見なかった?」なんて気軽に聞ける人なんてひとりもいないのよ。
スウェーデンの人達の「どういう素性なのかある程度わかってからじゃないとお近づきにならない」の精神が悲しくもちょっとよくわかったような・・・。
内田光子が「『知らない』ということがもっとも恐ろしいことです。」と講演会で言ってたけど、ほんと、そのとおりよ、ミツコっ!

われらが気高きスウェーデンの名誉のため言いますが、そのパーティにスウェーデン人は偶然1人もいませんでした。誘っても来ないんでやんの、あいつらw

盗ったひとの未来の平安をこころより祈りつつ。
夜道にはくれぐれも気をつけろよ、って言いたいw
みなさんもお気をつけあそばせ。

2014年3月28日金曜日

Slovenia 2

その食文化編。

新鮮な魚をグリルするだけでいいねん


スロヴェニアのことで特筆すべきは、なんと言ってもその食文化の豊かさよ。
ことさらスロヴェニアの食事が美味しく感じるのはあたしが食べ物のちょっとアレな(爆)スウェーデンに住んでいるからかもしれないけど、その華麗すぎるコストパフォーマンスにもあると思う。
3人でちゃんとしたディナーをいただいて、お値段はスウェーデンの一人分なのよ(大涙)。
前にも書いたけど、ワイン文化のあるところに美味しい食事ありきだと信じて止まないので、その観点からいくと蒸留酒文化中心の北欧に「食べ物マズい!」って言うのフェアじゃないわね(言っちゃってるけどw)。ちなみにスロヴェニアには蒸留酒のほうもクオリティの高い美味いものが沢山あって、今回はスーツケースに溢れんぐらい持って帰って来たわ。これもまたスウェーデンで買う4分の1の値段なのよ。

お魚の入ったパスタ これが今回のベストだった
以上2点はNova Goricaの「Ristorante Grand Kromberk」(☜クリック)にて

でもさー、悲しいのはこういう食が素晴らしいところに行っても(イタリアとかも)以前ほど量が食べられないの、ビックリよぉ。ほんとよ、ほんとっ!w
量が食べられなくなったのに、着実に太っていくのってどういうことぉ?
まるで一切喰わなくても生きていけるよって神様に言われてる感じよっ。
新橋の駅前とかでどか食いしてるおじさんたち、本当に羨ましいわぁ。


シュナップス
リュブリャナのタパスバー TaBar (☜クリック)
こういうのマルメに欲しい
おしゃれな部分じゃなくて値段とクオリティのことよ
ワインテイスティングに行きました
Vipolzeという村にある「Piro」ってワイナリーです
サイト見つけられず

1人あたり1本分ぐらい飲みました
あたしゃ最後はなんか気持ち良くなりすぎちゃって・・・
「ワイナリーのご主人☟の尻触ってたよ」って後から言われてビックリ。
酔っぱらうって本能が露呈してしまうのかしら。
だって「柔道してます。ほらここの筋肉触ってみて。」なんて言うんだもんっ!!
(ちなみにご主人も酔っぱらってたw)
そこまでは覚えてるけど、尻触ったかなぁ。
触ったかも。Ω\ζ゜)ちーん。

ちなみにその嫁はサンドラ・ブロックに似てるw

2014年3月27日木曜日

Slovenia 1



首都の品格編。

リュブリャナ。
スロヴェニアの首都で人口27万人の都市である。
あたしが住んでいるマルメよりも3万人ほど人口が少ないのだけど、さすが小国とは言えども一国の首都。
品格や活気、その中にあるちょっとスノッブな雰囲気すら感じる事ができる。
リュブリャナに生まれてスロヴェニア語を話し、リュブリャナ大学で学んで恋愛し、川べりで気の置けない友人たちとビールを飲みながら討論し、年老いてそして死んでいく。
なんて素敵な人生なのかしら、と思う。
ヨーロッパの大都市が失くそうとしている気品がまだ沢山残ってる貴重な街だと思う。

それにしてもビール一杯2ユーロ。
コーヒーは1.5ユーロです。
スウェーデンの4分の1の値段。
もー考えちゃう。
ほんと、すっげー考えちゃうわぁ。

この「息吹き」がスウェーデンにはない


リュブリャナの街のテクスチャーが好きである。





2014年3月9日日曜日

Napoletana





こないだミラノに行った時にジョがナポレターナのコーヒーメーカーをくれた。

「ナポレターナで淹れてこそコーヒー」だそうで、エスプレッソなど邪道だという。
コーヒー今まで飲まなかったくせに、なんだよっ。

恥ずかしながらナポレターナのことを今まで知らなかったあたし・・・。
このナポレターナ、作ってから飲むまで約15分はかかり、エスプレッソ(急速)の真逆の概念のコーヒーメーカーなのだった。
そういうお作法が面倒なぶんコーヒーを入れる優雅な気分も一緒に味わえるというものです。

博識の皆さんは既にご存知だとは思うけど(爆)ここに淹れ方をざっと書いておきますっ。




⬆バラすと4つのパーツにわけられる。(後述の蓋もありますが)
この部分に荒めにグラインドしたコーヒー豆を入れる。
そして、写真のようにコーヒーをプレスします。



⬆プレスしたあとお箸で3つほど穴を開ける。
なぜするのかわからないけど・・・。


 ⬆口が付いてないほうの容器に水を入れて、
このお水の中にもスプーン半量のコーヒーを入れ(これもなんでか知らんけど)
そこにさきほどコーヒーを入れた容器をはめ込む。


そのまま火にかける。

沸騰したらぐるっと口の付いてるほうが下になるようにひっくり返す。
ふきこぼれ要注意。
お湯が上の容器から下にティンティンと音を立てながら落ちます。
コーヒーを多めに入れるとティンとティンの間が長くなり、コーヒーも濃いめに。


あぁ、良い匂い♡
渋みのまったくない味。(豆によると思いますが)


ちなみにこのマシーンの優れた点は、冷めたらまた温めて飲めることです。
注:沸騰させないほうがいいと思う。
                 ☟


イタリアを越えて北アフリカの香りすらしてきます。

一杯のコーヒーからは夢の花咲くことばかり。

2014年3月3日月曜日

Marina di Pisa (2)

フィレンツェの街中を流れる有名なアルノ川。
そのアルノ川はトスカーナの風景を緩やかに眺めながらこのマリーナ・ディ・ピサで海に帰ります。
Bocca d'Arno(アルノの口)です。

アルノ河口


マリーナというからには無数にヨットが停泊してる近代的な桟橋もあります。
実はこれ去年の2月にできたばかり。
ジョのマンマは生前このマリーナの完成を見るのが楽しみだったのに、奇しくも完成したのは亡くなられた次の日。
「せめて見せてやりたかった」と二人でしゅんとする。

二人でしゅんとするも生きてるもんとしては喰わなきゃやっていけないので、街にあるマンマが生前大好きだったという魚介類専門のレストラン(☜クリック)に行きました。
週末はランチでも予約してね♡



もはやイタリアでいただいた食べ物の感想書くのやめます。Ω\ζ゜)ちーん
魚介が濡れてる・・・。あぁ。
感動しながらも「これ伊勢志摩でも余裕でできるよね」とも思う。いや、もっとすごいのできるんじゃないだろうか。
こういう風光明媚な海辺の街に来るとどうしても必然的に伊勢志摩と比べてしまう。
そして「勝ってるとは言わないまでも、どっこいどっこいかも」と思ったり。
いやだ、地元アモーレか。



圧倒的な美しさの夕暮れ時。
マリーナに帰ってくる金持ちのヨットにヤジ飛ばしながら、生きているありがたみを堪能したのでした。

2014年3月2日日曜日

Marina di Pisa (1)


「カードゲーム部屋」・・・・って何じゃ?!


ワンズとジョルジョたちにさよならしてA12号線を南下。
トスカーナ州にあるマリーナ・ディ・ピサ(Marina di Pisa)に向かった。
名前の通り斜塔で有名なピサに隣接している海辺の街です。
ジョヴァンニの亡くなられたお母さんの生家であり、現在は家族のサマーハウスとして使われてる家がある。

「はい着きました」と言われて目の前にこつ然と現れた家を見る。
し〜ん。

なんじゃこりゃぁぁぁ(優作風)。
IT IS FXXKING HUGE!!!!


腰抜かして思わずスウェーデンにいるおさーんにビデオSkypeしたわさ。

こんな豪邸だなんて聞いてねーよ、もーっ。

たたずむ家の主人


なんでも1914年の世界大戦が始まった年に建てられただけあって、造りが優雅でクラシック。まっさっにっ、あたしの夢に描いてたような家だった。
メイド部屋と執事部屋が別々に付いている。
萩尾望都先生の漫画に出てきそうっ!
美しい金髪の青年将校出てきそうっ!
ほんで退役後結核で死にそうっ!
ほんでその後追っていいなづけの娘は毒飲みそうっ!!
ほんで最後はその友人の金髪のあたしが弔いのバグパイプこのデカいベランダ(↑)で吹いてそうっ!(あれ?これ違う漫画?)
あたしにピッタリやないのっ!

いや、ちょとまて。興奮してチビりながらも冷静になる。
年を取って最近少し賢くなったあたし。

25年後、あたしは美しい将校ではもはやないはずだ。
ベッドからトイレまで15歩あるのはちょとこまるだろうなー。
古くてしかもこんなに天井の高い家はホコリもたまり易くて、さぞ掃除もめんどいだろうなー。
泥棒も入り易いだろうなー。
孤独死してかんぴんたんになっても誰も見つけてくれないだろうなー(と、絶対に皆より後に死ぬと信じてやまないのだったw)。

「お気持ちはほんと嬉しいんだけど、この家には住めないわぁ。」
と、悶々とした気持ちをジョに吐露したら、

「・・・・。 誰もやるって言うてへんやんww 維持費とか大変だし2週間に1度はこうやって空気の入れ替えと水道管が錆びないように水流しに来なきゃいけないからほん とに面倒くさいよ。しかも最近1年に一度はあちこち壊れて大変なんだよ。庭の木のお手入れも大変だしね。」と言う。やっぱりなーっ。

と、言ってるそばから、トイレのパイプが壊れててナンバー2(わかるやつはわかればいいww)が居座って流れない(食事中だったらごめそw)。バケツに水汲んで流すなんて久々やったアクティビティだったわっ。

鍵盤がこの状態なのは見るに耐えません(汗)


ボーンビー(貧乏)のあたしが言うと超負け惜しみみたいに聞こえちゃうけど、最近ものを所有するということに軽い危惧を感じてしまうのよー。
年かしらw

買えないくせに言うのもナンだけど、特に不動産などの自分の肩に担げないデカいもの。

スウェーデンではサマーハウスを風光明媚な寒冷地にお持ちの方が多く、夏の間はそちらに行かれてる人が多いんだけど、皆さん「冬の間にも定期的に見回りに行かないと(又は他人に頼んで行ってもらわないと)パイプが凍って破裂したりするから大変!」とおっしゃる。
サマーハウス持ってへんけど、なんかわかるわーっ。
ところで、別荘って持ってたらそこばかりに行かないと損した気分になることってないの?(と別荘お持ちの方に聞いてみたい)

スウェーデンで知り合ったある方の話を思い出す。
その方(Pさんとする)のお婆さんはスコーネ地方に城のような家を所有していたんだけど、変わりもので意地悪だったのでPさんと彼女の母親(その婆さんの娘)ならび一族全員をその豪邸に一度も招かなかったらしい。
晩年に入院しても「絶対にあたしの家には行くな」と硬く言い渡してあったので、その家に一族が入ることができたのはその婆さんが亡くなって身辺整理に行った時が初めて。
みんなその家に入ってビックリしたという。
外見は優美な豪邸のその内部は悪臭漂う見るも哀れなゴミ屋敷と化していたというのだ。
それからPさんの母親とPさんそして彼女の弟さんは、その家を10年の歳月をかけて掃除。気の遠くなりそうな仕分け作業だったらしい。
お母様はそれで心身に支障をきたしてしまって掃除を終えると同時に床に伏してしまった。
その豪邸の相続権のあるPさんは1秒も迷わずあっさり相続を拒否。
しかもPさんもその10年の整理のトラウマからものを所有するということに恐怖を感じ、自身が暮らしていた分譲アパートもピアノも車もデカい家具も全部売りはらって、今は街なかの小さい賃貸のアパートに暮らしている。
Pさん:「とにかく所有しているのが怖いのよ。売っちゃえば済むじゃんって問題じゃないのよ。」
あたし:「でもさぁ、このあたり車ないと不便じゃない?バスだけじゃ時間かかるでしょ。」
Pさん:「そうやって寒空のなかバス待ってる時にこそ『あぁ、あたしは何も所有してないんだわっ!嬉しいっ!』と強く感じるわ。」
だって。

「だからこの豪邸には住めないっ!ほんとはくれるつもりだと思うけど、絶対にいらないからっ!デカい家を持つの怖いの、怖いのよぉぉぉ。」
と、ジョに言って白い目で見られる。
〜〜〜〜〜(/ ̄▽)/ 〜ф"

サマーハウスを所有する。経済的にゆとりのある方はそりゃなさればいいけど、こういうことって幼少の頃からそれなりの環境にいてやり慣れてることが大切で、大人になっていきなりはじめてもなかなかできないものだわよ、ってつくづく思う今日この頃だわ。
使用人を雇うとかなんて、大金持ったからって次の日からやれるもんじゃないのよね。
昨日のジョルジョたちじゃないけど、なんでも若い頃から始めることって本当に大事だわぁ。と、今になってその昔大人からうるさく言われてたことが正しかったことを知る。
いやだ、あたし森茉莉みたいなもの言いだわ ww

と、ものっすごい杞憂した一日であったw Ω\ζ゜)ちーん

つれづれなるままに。